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【コラム】原種シクラメン

🌿 季節を繋ぐ「原種シクラメン」

冬から春へとバトンを繋ぐ、小さくも力強い花。園芸店でよく見かける華やかなシクラメンとは一味違う、素朴で可憐な「原種シクラメン」の世界をご紹介します。

寒い冬に咲く「コウム」と、秋を告げる「ヘデリフォリウム」

原種シクラメンの魅力は、種類によって咲く時期が異なり、季節の移ろいを感じさせてくれることです。

コウム(冬〜早春咲き)

雪解け後の2月下旬 〜 4月中旬、丸みを帯びた可愛らしい花を咲かせます。

ヘデリフォリウム(秋咲き)

秋風が吹き始める頃、葉が出るよりも先に花を咲かせ、秋の訪れを教えてくれます。和名で「ツタ葉シクラメン」と呼ばれる通り、花が終わった後に広がる蔦(ツタ)のような美しい模様の葉も見どころです。

「葉の模様」は世界にひとつの一点物

原種シクラメンのもう一つの楽しみは、その多彩な葉模様。
シルバーがかったもの、模様が入るものなど、一株ごとに表情が全く異なります。花が咲いていない時期も、上質なカラーリーフとしてお庭を彩ってくれる「一点物」の魅力があります。

💡 植え付け・育て方の注意点

原種シクラメンを長く楽しむためには、一般的なシクラメンとは少し違う「原種ならでは」のコツがあります。

「浅植え」が基本
球根(塊茎)を深く埋めすぎないように注意しましょう。球根の肩が少し土から覗くくらいの「浅植え」にすると、過湿による腐敗を防ぎ、元気に育ちます。

夏場は「休眠」させて
日本の夏の高温多湿は少し苦手です。夏の間は葉が枯れて休眠に入りますが、決して枯れたわけではありません。風通しの良い日陰で、お水を控えめにして秋を待ちましょう。夏に木陰になるような、落葉樹の下などに植えてあげると、自然に近い環境で毎年花を咲かせてくれます。

原種シクラメンはマイナス10度〜15度くらいまで耐えますが、長野の厳しい寒風にさらされ続けると、葉が傷むことがあります。地植えにするなら、北風が直接当たらない場所や、雪の下で守られるような場所が理想的です。

小さな一株ですが、実は何十年も生き続けるほど寿命が長い植物です。
毎年少しずつ球根が大きく育ち、花の数が増えていく様子は、成長を見守るような喜びがあります。
ぜひ、あなただけの模様の葉を持つ一株を見つけてみてくださいね。

2026年3月16日 佐藤園芸

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