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Oasis79.7 ウチいち!~冬こそ消毒 カイガラムシ~

カイガラムシとは?

 体長が2mm~10mmほどの小さな昆虫。大小・形状は様々ですが、植物に寄生し樹液を吸って成長するため植物の生長を阻害し、ひどい時には植物を枯らしてしまう害虫です。

 基本的に、風通しが悪くほこりっぽい場所や、暗くて狭い環境を好むので、あまり剪定をしていないで枝が茂ってしまっている植木や、室内であまり管理がされていない観葉植物などは要注意!メスだけで卵を産んで増える種類もいるため、「気が付かないうちに大量発生!?」なんてことにならないように、こまめに管理してあげてください。

 カイガラムシの排泄物には、糖分が多量に含まれておりアリやアブラムシを誘引します。そして、排泄物により【すす病(植物が黒いカビで覆われる病気】や【こうやく病(枝や幹に絨毯のような菌糸で覆われる病気)】といった病気も発生することもあるので、見つけたら対策が必要です。

 カイガラムシの発生する原因は、衣服や持ち物に付着して持ち込む場合・風で飛んでくる場合・繁殖期に羽がある個体が飛んでくる場合の3種類が考えられます。

防除・駆除方法

 カイガラムシの成虫は貝殻のような殻を被り、全身がロウ物質や粉状の物質に覆われているため、殺虫剤などの薬剤が浸透しにくく、効果が減少してしまいます。基本的には、目視で見つけたカイガラムシはハケや歯ブラシなどを使って落とします。大量についている場合は、思い切って枝を切り落としてしまうのも1つの方法です。
 カイガラムシを取り除いたり、剪定したりする際は、落としたカイガラムシを地面に残したままにせず、ビニール袋などに回収し必ず始末しましょう。
 カイガラムシの卵は種類によって形状が異なり、目視で見つけるのが難しいですので、孵化したあとの幼虫に薬剤・木酢液などを使うと効果的に駆除できます。
 植物が休眠期の冬だと強めの薬剤を使用することができます。スミオチン、オルトラン、マシン油乳剤(97%剤)、石灰硫黄合剤などの殺虫剤を散布して、カイガラムシ発生を予防しましょう。

マシン油乳剤

 マシン油の散布時期は、落葉樹では冬の落葉している休眠期(12~2月)に散布してください。休眠期は常緑樹も成長を止めておりダメージを受けにくくなっているので、冬の散布がおすすめ。樹木が活動している時期の散布は避けましょう。
 マシン油乳剤は、油分がダニやカイガラムシの体を覆って窒息させることによって物理的に害虫を防除できる薬で、落葉樹では発芽1週間前までに散布すると薬害がなく使用できます。

定期的なチェックを忘れずに

 カイガラムシは成虫になると駆除が難しくなるので、卵や幼虫段階での早期発見がとても大事です。こまめに葉裏などをチェックして、見つけたときにはカイガラムシの状態(幼虫・成虫)に適した方法で早めの対策を心がけましょう。また、カイガラムシが好む「風通しの悪い、暗く、埃っぽい場所」を改善して、少しでも発生を抑える植物のメンテナンスを心掛けてあげてください。

2024年2月6日 佐藤園芸

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