サニーレタス

　おすすめ1つめはサニーレタスです。寒さや暑さに強く、栽培が簡単。気温が下がっていく秋植えが初心者には育てやすいのでおすすめです。

　サニーレタス栽培で使うプランターサイズは60cm程度の標準サイズのプランターがおすすめ。1株だけ育てるときは直径24cm以上の植木鉢なら十分に育てられます。栽培数に合わせてサイズを決めるのがポイントです。
　サニーレタスの発芽適温は25℃前後。秋の気温が25℃以下になる日を選んで種をまくのが上手に発芽させるポイント。種から育てる場合は、発芽に光を必要とする好光性ですので、種が隠れる程度に薄く土をかぶせます。種を直接、鉢やプランターにまいて育てることもできますが、苗まで育ててから植え付けた方が失敗が少なく済みます。

　プランターに直接まく場合は1カ所に4～5粒まいて、薄く土をかけ、軽く手で押さえてからたっぷりと水をやります。種が重なると、間引きのときにいっしょに抜けてしまうので、間隔を少しあけて種をまきます。発芽するまでは乾かさないように気を付けましょう。
　サニーレタスは害虫の少ない野菜ですが、アブラムシやヨトウムシなどがつくことがあります。防虫ネットでトンネルを作ってあげると害虫被害が少なくなります。

　間引きは全部で3回行います。2、3回目の間引き後には、土の中の栄養分を使い切っているため、化成肥料10gをプランター全体にまいて、追肥しましょう。間引きしたものは、ベビーリーフとして食べることができます。
　①双葉が出そろったとき。１カ所につき、4、5本から3本に減らします。
　②本葉が2、3枚になったときで、3本→2本にします。
　③本葉が4、5枚になったときに行い、2本のうち元気な1本に絞りましょう。

　種まきから60日ほどで、直径25～30cmの大きさまで育ちます。葉が10枚くらいになったら収穫できます。収穫の際は、株ごとではなく外側の葉から順に手で摘み取るようにすると、中心からまた新たな葉が育ち、長く収穫を楽しむことができます。

ルッコラ

　おすすめ2つへはルッコラ。種まきから収穫まで1カ月弱と短い期間で収穫できるのでおすすめ。

　ルッコラをプランターで栽培する場合は、60cm程度の標準サイズのプランターがおすすめです。2～3株ほどであれば5号鉢（直径15cm程）でも栽培できます。土は市販の野菜用やハーブ用の培養土を使用し、元肥として緩効性化成肥料を加えておくとよいでしょう。

　種からルッコラを育てる場合は、温度管理と水分量に十分注意しましょう。種を蒔いたあとに高温になったり乾燥しすぎたりすると、発芽しない原因になるので注意しましょう。
　ルッコラの種は非常に小さいため、1カ所に固まって落ちやすいです。種をまきすぎるとあとで間引くのが大変になるので、種を分散させてまくよう注意しましょう。種まきするときは種を人差し指と親指で少量つかみ、指をこすり合わせてパラパラとまくのがポイント。

　種を蒔いて、本葉が2～3枚になったタイミングで1回目の間引きを行います。間隔は2～3cm程度。生育の悪い物・傷んだ部分がある・双葉が左右対称ではないものなど、良い苗を見極めて間引いてください。苗を密着したままにすると、風通しが悪くなり病気の原因になります。間引いたルッコラも食べられるので、捨てずに最初の収穫として楽しんでください。
　2回目の間引きのタイミングは、本葉が4～5枚になったら行います。株と株の間隔が4～5cmほどになるように行ってください。生育のよい株を優先して残し、生育の悪い株・害虫被害にあっている株を取り除きましょう。生育の良い株のポイントは、葉の色が濃く艶があるもので茎が太いものを残しましょう。

　ルッコラを少量栽培したい場合や、種から育てる自信がない方は苗から育てるのがおすすめ。発芽した状態から育てられるので、植付けしてからすぐに収穫できます。
　苗の植付け時期は、春植えは4月～7月、秋植えは9月～11月上旬頃が適期です。園芸店やホームセンターなどで苗を購入し、本葉が4～5枚になったら植付けを行いましょう。植付ける時は、5～10cmほど間隔を空けて植付けます。4~5cmほどの密植気味に植えると葉が柔らかくなります。

2023年9月5日　佐藤園芸