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Oasis79.7 ウチいち!~マツカレハ~
今回のテーマ「マツカレハ(マツケムシ)」についてです。
今年も発生中。マツカレハ(マツケムシ)は頭部は暗褐色、胴部は銀色または黄褐色で、全体が黒い長毛に覆われ、6~8cmほどになる大型のケムシです。
幼虫は、アカマツ・クロマツ・ヒマラヤスギなどのマツ類を食草としており、数年に一度大量発生します。集団で昼夜を問わず葉を食害します。食害する量によっては、木が衰弱し他の病害虫を発生・寄生しやすくするため、早めに防除をするのがおすすめです。
ケムシの毒性はそこまで強くありませんが、刺さると痛みがあり腫れます。痛みや腫れはすぐなくなりますが、かゆみは1~2週間くらい続きます。毛が刺さって残っているのが目視できるので、刺さってしまった場合は粘着テープやピンセットで取り除いてください。
発生時期は4~6月と8~10月頃の2回。今の時期(7~9月頃)は最初の生育期を終えて産卵期です。マツの葉に小さい卵を200~500個の卵を産みます。この卵を見つけた場合は枝葉を取り除くなどの駆除を行ってください。
また、ケムシが発生している場合は、少量の場合は箸やピンセットを使って捕殺、大量に発生してしまっている場合は薬剤散布で駆除できます。
主な薬剤ですが、市販されているトレボン乳剤やスミチオン乳剤が一般的です。ホームセンターなどでも販売されている薬剤なので、使用上の注意を守って散布してください。
また、剪定など定期的なメンテナンスをしてあげることによって、害虫の早期発見や害虫の隠れる場所を減らしたり、風通しを良くして虫を寄せ付けないことにも繋がります。しっかり対策して、樹木を健やかに育ててあげてください。
2023年7月11日 佐藤園芸